製品設計
透明消火器の
構造と特長
Eco Elephant 型式EC500は、リン酸二水素アンモニウムを主成分とするABC粉末2.27kgを充填した携帯型消火器で、A・B・C火災に適合しています。
本体は肉厚5.4mmの透明材料で成形し、上蓋部にはガラス繊維強化ナイロンを使用しています。粉末を常時加圧状態に保つのではなく、使用時にのみ加圧する外付け30gのCO2カートリッジ方式を採用しています。放射時間は10秒以上、放射距離は3m以上で、0〜40℃の環境で使用できます。
外殻が透明なため粉末の状態を一目で確認でき、握りやすいレバーは標準的なP.A.S.S.(引く・狙う・握る・掃くように動かす)の手順に沿っています。本体はすべて樹脂製のため、腐食する金属部分がなく、塗装の維持管理も不要です。
型式 EC500
一体成形
ABC粉末 2.27kg
A・B・C火災に対応
透明ボディ
粉末の状態が一目で確認できます。
試験と認定
第三者認可と
社内試験
Eco Elephantは、Aplus Molds & Plastics名義で型式EC500について台湾のCFS消防用設備等の型式認定を取得しており、A・B・C火災への適合が認められています。当社ではこの適合性を、A-2級の木材クリブおよびB-4級の油槽を用いた実火災試験でも個別に確認しています。
認定にとどまらず、設計要素はすべて自社ラボで試験しています。製品は0℃で12時間の冷凍、100℃で70日間の加熱、コンクリート面への正立・水平・倒立での落下、240時間の塩水噴霧を経たうえで、放射試験や衝撃確認を行い、正常に作動することを確かめます。本体は使用圧力の8倍まで水圧を加えても破片が飛散しません。これらの試験は、自社の疲労試験機、水圧試験機、塩水噴霧試験機、漏れ試験機、落下試験機で実施しています。
台湾CFS型式認定、消防用設備等(型式EC500)
実火災性能、A-2級およびB-4級
自社での環境試験・破壊試験(冷凍、加熱、落下、塩水噴霧、水圧破壊)
維持管理とライフサイクル
維持管理の負担軽減、
安全性、環境への影響
保有コストを左右するのが外付けカートリッジ方式です。蓄圧式の鋼製消火器は粉末を常時CO2圧力下に保つため、時間の経過とともに粉末が固まり、減圧、ほぐし、乾燥のための定期的な専門業者による点検整備が必要になります。Eco Elephantは放射の瞬間まで粉末を非加圧のまま保つため、透明な本体越しにご自身で状態を確認でき、樹脂製の外殻は鋼製容器のように錆びることもありません。
透明材料はカーボンフットプリントも低く、樹脂1トンあたり0.4〜0.5トンのCO2で、鋼材の約1.7トンを下回ります。本体は使用後に完全にリサイクルできます。安全面でも、外付けカートリッジ方式により、従来の鋼製消火器で問題となる蓄圧や内蔵カートリッジの破裂リスクを回避できます。
年間の維持管理費が低い
粉末の状態を目視で確認
錆びない
カーボンフットプリントが低い

写真
Eco Elephant ギャラリー

落下試験ラボ Eco Elephant 消火器の耐久性を検証するために AMP が使用する落下試験機。コンクリート面へ落下させ、衝撃後も作動することを確認します。

試験治具に設置した製品 品質ラボでの管理された機械的評価のため、AMP の試験治具に設置した Eco Elephant 消火器。

漏れ試験とハンドル疲労試験 Eco Elephant 製品が圧力を保持し、ハンドルが所定の耐用回数を満たすことを確認する AMP の漏れ試験機と疲労試験機。

疲労試験機ステーション 長期信頼性を確認するため、Eco Elephant の部品を繰り返し作動させる動的疲労試験機を監視する AMP の技術者。

水圧試験 内圧を高めた状態で Eco Elephant 本体の強度を検証する AMP の水圧試験機。

生産ライン上の透明ボディ 成形後、AMP の生産ラインに並べられた透明赤色のポリカーボネート製 Eco Elephant ボディ。

Eco Elephant EC500 完成した Eco Elephant 透明ポリカーボネート製消火器。黒色のヘッド部とオレンジ色のボンベスリーブを備え、台湾製。

